飽きたな

そもそも、講演会の類がまったく好きではないんだよね。


誰か先生や偉い人の素敵な話を聞いて影響を受けそうにないんだけど、この感じって子供の頃から変わらない。貴重な体験を伺うのは面白い、学会なんかの発表も嫌いじゃない、ただし、希望や夢をうたい文句にしてる講演会は別だ。誰か1人の成功体験を聞いて、どう感じたらいいんだろう?

その講演会が学校主体だったりしたら尚更、スポーツ選手やフリーラジオアナウンサーや、どこかの社長の比較的稀有な人生を聞くことになる。


ここにいる生徒は何か大事なものをここから得て…る??「ふぅん」私にそれくらいの感想しかないのに、このあと子供達は、感想をきっとうまいこと書かなくちゃならないんだろう、可哀想に。

 

それほど私は暇ではないのだけれどな。

このスライドの文字が小さ過ぎてひとつも読めない若い女性の(訂正します、まあまあそこそこな年齢の方でした)そんなに長くない人生経験を1時間弱さっきから聞いているっていう。

早口は流石だな、むしろはやすぎるだろ。

声に魅力が無いな、話す仕事だろうにな、もう少し落ち着いた年齢になったころ、このわちゃわちゃした講演会を振り返ってくれたら彼女の糧になるかもしれない。


「落ち着いて頑張れ。スライドの字は数倍大きく。あと中学生相手としたら、主題がまるでわからない。」

あ、これは私から彼女に送る講演会の感想です。予定終了時間まであと4分。まるで収集がつかない騒ぎの中、ここからまとめられるスキルが彼女にあるとは全く思えない。

 

寒い体育館から早く帰りたい。